ヒアルロン酸注射したらもとに戻せるの?

せっかくヒアルロン酸注射をしたのに「予想と仕上がりが違う」「注入部がボコボコして違和感がある」など、満足のいかない結果になってしまうことがあります。
ヒアルロン酸は徐々に体内へ吸収されていき、最終的にもとに戻りますが、ヒアルロン酸の効果は数か月から2年以上と、効果の高いものは長期間持続します。
治療効果の持続期間が長いことは本来嬉しいことではありますが、満足していない状態で長く待つのは苦痛でしかありませんよね。

そこで、本日はヒアルロン酸注射をしたらもとに戻せるのか?について詳しくご紹介していきます。
納得のいく仕上がりを得られなかった方はもちろん、これからヒアルロン酸注射を検討している方も是非参考にして下さいね!

ヒアルロン酸注射はもとに戻せる?

体内に注入したヒアルロン酸は、ヒアルロン酸分解酵素(ヒアルロニダーゼ)を注射することで、分解・除去が可能です。
ですから、ヒアルロン注入で満足いかない仕上がりだった場合はもとに戻せる!ということです。
ヒアルロニダーゼは、注入したヒアルロン酸だけではなく、もともと体内にあるヒアルロン酸にも反応し分解してしまいますが、体内では3日ほどでヒアルロン酸が生成されるので特に問題はないとのことです。

ヒアルロニダーゼはどんな時に使うの?

ヒアルロン酸注入の仕上がりに満足できないとき、さらには腫れやアレルギーを起こしたときなどにもヒアルロン酸分解注射が使用されています。

イメージと異なる&違和感があるとき

ボコボコしているなど明らかな違和感があるときはもちろんのこと、キレイに注入されている場合でも「しっくりこない。あまり似合わなかった」という様なケースの場合も、ヒアルロン酸分解注射が活用されています。

イメージと異なり気に入らない
顔全体のバランスが悪くなった
左右差がある
凸凹感がある
笑った時など表情を変えたときに注入部が目立つ
つっぱる感じがある
触ると硬くなっている
注入してほしかった部分と少しズレている
注入量が多すぎる
注入時と状態が変わってきた

腫れなどの症状があるとき

仕上がりの問題以外でも、ヒアルロン酸注入時に起きる血流障害やアレルギー、また風邪などで体調を崩した際に注入部の腫れが続くケースでもヒアルロン酸分解注射を使用することがあります。

血流障害が起きたとき
アレルギーがでたとき
注入部が腫れたとき

効果と溶けるまでの期間は?

ヒアルロン酸分解酵素(ヒアルロニダーゼ)によるヒアルロン酸の分解は、
完全に分解し注入前の状態に戻す
一部を溶かして凸凹のみを取る
など、注射液の調整により部分的に取り除くといった細かい要望にも応えることができます。

施術時間は5~15分程度で、ヒアルロン酸分解注射後1~2時間で効果があらわれ始め、48時間後にはヒアルロン酸が分解されて元の状態に戻ります

ただし、ヒアルロン酸の注入時期、種類、注入量、注入方法により、一度の分解注射では分解できないことがあります。
その場合は、分解できるまで回数を重ねることとなり、平均では3~5回程度の治療が必要となります。
また、ヒアルロン酸分解注射を行った後のヒアルロン酸注入に関しては、一定期間以上空ける必要がありますので、すぐに再注入を考えている方はカウンセリング時に相談しましょう。

レディエッセやアクアミドももとに戻せる?

ヒアルロン酸と同様に、シワ治療や隆鼻術、顎の形成などに使用されている注入物に、レディエッセアクアミドがあります。
レディエッセは、ヒアルロン酸よりも持続期間が長いこと、また仕上がりの自然さにおいて優れていると言われています。
アクアミドは、非吸収性であることから一度注入すると半永久的な効果が持続します。
定期的なメンテナンスの負担を考えると、ヒアルロン酸よりも魅力的な注入物と言えます。

ただし、いずれも溶解酵素が存在しないことから、簡単に元に戻すことができません

もし、満足がいかない仕上がりとなった場合でも、すぐに戻すためには、切開して取り除くことが必要となります。
※レディエッセは通常1年半~2年程度で自然と吸収されます。

戻せるか、戻せないかは、美容医療を受ける際にとても重要な点です。
溶解することが可能なヒアルロン酸は、ある意味安全な治療法と言えます。

ヒアルロン酸分解注射のリスクと副作用

ヒアルロン酸分解注射は、ヒアルロン酸注入時と同様に、注入時の痛みや治療後の腫れ、内出血を起こすケースがあります。
また、ヒアルロニダーゼにアレルギーを起こす方もいますので、リスクについてもしっかりチェックしていきましょう。

治療時の痛み

注入時の痛みは我慢できる程度と言われています。
クリームなどの表面麻酔を使用しているクリニックがほとんどです。

腫れ

あまり腫れないケースが多いですが、腫れがでた場合は2~3日で治まります。
また、ヒアルロニダーゼ注入後は、注入液の水分注入部が腫れたように膨らんで見えます
膨らみは数時間から半日程度で改善します。

内出血

注入部に内出血がおきることがあります。
内出血は1~2週間で治まります。

アレルギー

ヒアルロニダーゼによるレルギーを起こすことがあります。
アレルギーが起きる確率は100人に1人と言わています。
事前にアレルギーテストの実施アレルギーがより起こりにくいヒアルロニダーゼ(Hylenexなど)を使用しているクリニックもありますので、心配な方は事前に問い合わせをするようにしましょう。

口コミ

実際にヒアルロン酸をヒアルロニダーゼで溶かした方の口コミをチェックしていきましょう。

こちらの口コミでは、涙袋のヒアルロン酸をしっかり分解することができたようです。内出血も六日目には治まっています。

メニュー名
ヒアルロン酸溶解
メニューについて
二年前に目の下いれたヒアルロン酸がぽこぽこしていたから
これまでの経過レポ DAY0
 術後すぐです。
しっかりヒアルロン酸がとけていて、腫れはありません。ほんの少し内出血があります。
これまでの経過レポ DAY6
内出血もおわり、ダウンタイム終了です。 ずっと目の下のポコポコが気になっていたので、やって良かったです。(一部略)

引用元:TRIBEAU

こちらの方は、ヒアルロン酸注入後すぐにヒアルロニダーゼを使用しています。
一度では溶けずに何回かかかるケースのようです。

ヒアルロニダーゼの注入量について
1ヶ月前に頰にヒアルロン酸を注入しました。
あまりにも膨らんでいたのとゴルゴ線が目立ち、2週間後にマッサージしてしまいました。
その後、2週間前にヒアルロニダーゼで溶かしてもらいました
溶けていない部分があり1週間後にもう一度ヒアルロニダーゼを注入しました。
ですが、まだ溶けていない箇所があります。
また、1週間後に溶かしてもらおうと思うのですが、期間を空けず注入するとヒアルロニダーゼが残って皮膚が膨らんでしまうのでしょうか?
そちらのクリニックでは、一度に注入してもいいギリギリの量のヒアルロニダーゼを注入されるのですが、大丈夫でしょうか?

引用元:QWINTET

まとめ

ヒアルロン酸注射がもとに戻せるのかについてご紹介しました。
ヒアルロン酸分解酵素(ヒアルロニダーゼ)の注射によって、ヒアルロン酸を溶かすことができることがわかりました。
仕上がりに満足できなかった時には、もとに戻せるということで安心感はありますね!
ただし、ヒアルロニダーゼの注入に関しても副作用のリスクはありますので、しっかり理解した上で受けることが大切です。